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花粉症に有効な経脈の再考

 今年も、いよいよ花粉が悩ましい季節になりました。私は、昨年の秋から予防のため、漢方の小青竜湯(しょうせいりゅうとう)を毎日服用してきたこともあってか、少しばかり症状が軽いような感じがしています。しかし体調や天候によっては、症状が苦痛になることもありますので、さらに何らかの手当が必要だと思っています。

 

 2013年10月の当ブログに「頏顙(こうそう)」←クリック  というタイトルで書いていますが、師匠の鈴木眞幸は、花粉症について「黄帝内経では頏顙症候だと説いている」と説明しました。頏顙(目の奥、鼻腔、咽喉上部)の部分を通る経脈は、足の太陽脈(膀胱経)と足の厥陰脈(肝経)で、その陰陽関係にある足の少陰脈(腎経)と足の少陽脈(胆経)も対象として施術を行うというものです。さらにそれらの手の経脈など全身的に施術を行うことで、効果の向上が見込めると教わりました。そして標治(ひょうち)経穴として直接、頏顙部分を刺激(気の疎通)する晴明穴・攅竹穴をあげられました。

 現在も花粉症の方にはこの方法を使っていますが、患者様からは症状が軽くなる・すっきりするという言葉をいただいております。病院の処方薬と合わせて鍼灸治療も一考していただきたいものです。