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夜臥早起、無厭於日

 6月になりました。私は梅雨も含めてこの6月~8月を夏だと考えています。
 さて、鍼灸医学の原点である「黄帝内経(こうていだいけい)」(中国最古の医学書)に四気調神大論(しきちょうしんたいろん)という篇があります。四気は読みどおり四季であり、四季の養生について書かれたものです。その中に「夏は早寝早起きし(日暮れともに就寝し、日の出とともに起床)、太陽を避けずに陽の気を取り入れなさい」という一節があります。人は天地自然と相応していると説く「天人合一思想」です。これこそが養生の基本中の基本だと思っています。(現代に於いてはもちろん浴びすぎはキケンですね)
 余談ですが、私が当ブログで「東洋伝承医学」と書くときの、“伝承”とは、上記の「黄帝内経」哲学をいうときの便宜的なものです。

 梅雨の晴れ間は貴重です。是非、陽気を浴びませう!滋養庵