気・氣・气

 今日は「気」の字について考えてみたいと思います。

 調べてみると「気」の正字は「氣」であり、日本の通用字体である「気」は、いわゆる略字だとありました。ちなみに現代の中国では「气」を使っているんだそうです。
 さらに調べますと、説文解字では「氣」を、「饋客芻米也」(客に饋(おく)る芻米(すうまい)なり)→外来の賓客に提供する人・馬の食糧のことだとしています。また文字の発音である「气」は、「雲气」→雲のたたずまいの象形文字で、本来はこちらが「気」の意味なのだそうです。

 簡単に整理しますと、「氣」は、米を炊いた時に出る“湯気”ということになるんでしょうか。「気」は見えるんですね。滋養庵