· 

日本人の“気”の基、お米

 昨今、炭水化物抜きを推奨する健康本や雑誌をときどき見かけます。たしかに米や小麦粉などを使った製品(主食・菓子など)が氾濫している現代において、炭水化物の過剰摂取に警鐘を鳴らすことは当然なのかもしれません。しかし、だからといって徹底的に摂取を控えてしまうのは、いかがなものでしょうか?

 ご存じのとおり炭水化物は、タンパク質、脂肪と並ぶ三大栄養素のひとつです。摂取量が正常な方が摂取を控えて良いわけがありません。ましてや脳の栄養素であるブドウ糖は炭水化物から摂取されます。さらに東洋医学においては、飲食物は “気の生成” に重要な要素となります。特に日本人の発展を支えてきたお米を絶つことは、日本人としての成長、特に精神面に重大な影響を与えます。天の空気と地の飲食物により、人は良質の“気”を生成していることをお忘れなく。滋養庵
   

    (生命の生成と活動のイメージ図) 
         天の陽気(空気)
  陽(父)の精     ↓
         →生命→活動→陰陽の調和=健康
  陰(母)の精     ↑
         地の陰気(飲食物)