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心と身体はひとつ

 7月になってあっという間に梅雨が明け、いきなりの猛暑となりました。気温もちょっと前より10℃くらい上昇したように暑く感じます。急激な環境の変化は身体に多様な影響を及ぼします。くれぐれも熱中症などに気をつけ、体調管理に留意しましょう。
 さて、そんな猛暑の昨日、在学中(鍼灸学校)からご指導いただいている鈴木眞幸先生(南浦和/東雲堂はりきゅう院)が、月に一度開催している「脈診会(みゃくしんかい)」の定例会(勉強会)に参加してきました。ちなみに鈴木先生は、某国立大学の法学部を卒業後、新聞記者職を経て鍼灸師に転身されたお方で、医経(黄帝内経)を30年に亘って研究なさっておられる、いわゆるコテコテの古典派鍼灸師です。定例会では、先生の治療における信念である「心と身体はひとつ」を実践するために考案された経絡の調整法「陰陽鍼法(いんようしんぽう)」や、項頚部の緊張をゆるめる「頚癒鍼法(けいゆしんぽう)」の有効性を、医経の引用文と症例を用いて検証します。私も門下生の一人として先生の鍼法を継承、実践していますので、毎回とても有意義な定例会なのですが、不勉強な私には難解な症例も少なくありません。

 そんな定例会の帰り道、「心と身体」の事を考えていると、何故か「木を見て森を見ず」という諺が、ふと思い浮かびました。そして、森を見ようとする意識のあまり、逆に一本づつの木々が見えていないのかも?!~ハッとしました。いやー、考えれば考えるほど森の奥深くに引き込まれそうです。。。何か取り留めがなくなりましたが、今週も元気に営業します。滋養庵