情報過多

 5月の第1~2集の放送を見て楽しみにしていたNHKの番組「病の起源 第3集うつ病~防衛本能がもたらす宿命~」が先日放送されました。研究・分析などの解明シーンはとても勉強になってよかったのですが、鬱(うつ)を招く原因を「現代の不平等(格差社会)がもたらす様々な影響」として「不公平」「不平等」を刷り込むが如く結論付けたのには、ドン引きしてしまいました。科学的な番組に思想的な解釈が必要だったのでしょうか。
 さて甚だ恐縮ですが私の鬱症状に対する主観を述べさせていただきます。私は、鬱に代表されるストレス性の精神障害は、現代の「情報過多」が要因としてあるのではないかと考えています。ひと昔前まで、情報はリアルタイムではありませんでした。それがいつの時代からか、様々な情報がリアルタイムで飛び込んで来るようになりました。世界情勢、経済、仕事、対人関係、etc、あまり関心のない要らぬ情報でも、インターネットやSNS(Facebook,Twitter等)を通じて向こうからやってきます。情報に休日はありません。したがって感情が、常に揺れ動く状況に晒されていると考えているわけです。対岸の火事だったことに、いつの間にか巻き込まれている自分に気づくことがありませんか。「知らぬが仏」~要らぬ情報は、さらりと受け流すことが鬱症状の予防ではないでしょうか。滋養庵