陰陽的社会観

 前回のブログでNHKの番組に対して、「格差社会の不公平や不平等がダメ!」というプロパガンダ的な結論をおしつけられて不愉快だったと書きました。更に追い打ちをかけて批判する訳ではないのですが、私の生業である東洋医学には「陰陽」の哲学があります。それを多少なりともご理解いただければ、世の中の優劣も貧富も必然的な現象として考えていただけるのではないかと思います。いい機会ですので私自身の復習も兼ねて、「陰陽論」の原理を改めて書き出してみましょう。
 
 1、陰陽の対立と制約(統一):あらゆる事物を、対立し、また相互に制約しあう二つの側面からとらえる。
 2、相互に依存する:一方だけで単独に存在することはありえない。(物質は陰に属し、機能は陽に属す)
 3、陰陽の消長平衡:陰陽の対立と制約、相互依存は、常に不断の運動変化の中で行われている。
 4、陰陽の相互転化:量的な変化の結果による質的な変化。(陰極まれば陽となり、陽極れば陰となる)

 

 それなりの自由を与えられれば、それに応じて格差は自然に発生するものだと思いませんか。不公平・不平等だと考えるから先が見えなくなってしまうのではないでしょうか。今現在が「陰陽」どちらの立場であっても、無くてはならない人格であり存在です。他方の価値は当方によって与えられているのです。病は氣から~人間万事塞翁が馬~滋養庵

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コメント: 2
  • #1

    723 (月曜日, 28 10月 2013 14:23)

    人間万事塞翁が馬。
    良い事があった時は調子に乗らない様に(笑)。
    逆の時は、ピンチをチャンスに変える逞しさを持つ様に。私の座右の銘になってます。

    男性、女性。太陽と月。夏も有れば冬もあります。ポジティブにネガティブも。
    世の中の全ては陰陽ですね。
    それを認め理解していくと、心も身体も変わって行く様な気がします。
    為になるお話を、いつもありがとうございます☆
    ❀.(*´◡`*)❀.

  • #2

    滋養庵 (木曜日, 31 10月 2013 16:56)

    723ちゃん、コメントありがとうございます。
    >良い事があった時は調子に乗らない様に
    >ピンチをチャンスに変える逞しさを持つ様に
    この感性が大切ですよね! 
    これがあれば迷っても最善の道を選択できる気がします。

    毎回拙い文章で恐縮ですが、またお付き合いください。