顔の老化について

『喫煙で顔が老化、双子79組で検証 米研究』CNN.co.jp 11月1日(金)15時30分配信~http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131101-35039334-cnn-int
 一昨日、上記の記事を見つけました。結論だけ書きますと、「喫煙者の顔は、非喫煙者に比べて老けて見える」という研究結果です。
 いつものように東洋医学の観点から申し上げさせていただきます。黄帝内経(素問/痿論篇第四十四)の「肺主身之皮毛」肺の氣は、皮毛を主(つかさど)る~で、先ずは説明がつきます。喫煙による肺(氣の機能)の汚染(変調)が、皮膚(体毛含む)に表れたということです。加えて、顔面の部位に流れる代表的な経脈は、手・足の陽明脈(大腸経・胃経)です。陽明脈(陽経)と陰陽関係(密接な関係)にある陰経の脈は、手・足の太陰脈(経・経)です。伝統鍼灸の原則、「陰主陽従(いんしゅようじゅう)」=陽は陰に従う(ex夫は妻に従う?!?!)に則れば、顔面を診る時、陰(主)である手足の太陰経(肺経・脾経)の氣の変調について考えなければなりません。前述の黄帝内経で、脾は「脾主身之肌肉」~脾の氣は、肌肉(きにく)を主るとなっています。脾の氣には、臓腑や器官などが下らないようつなぎ止める「昇清」という作用もあります。
 まとめます。「肺の氣の変調は、脾の氣にも影響を与える=顔面の皮膚は劣化、肌肉は下がる」です。多少なりともご理解いただければ幸いです。滋養庵