高血圧症について

『家庭での測定値を重視 高血圧治療ガイドライン 学会の最終案』(msn産経ニュース2013.11.12 08:41)

http://sankei.jp.msn.com/life/news/131112/bdy13111208450002-n1.htm
 昨日に続いてWEBニュースのネタになりますが、実を申しますと私も高血圧症ですので、本日はこちらを取り上げてみたいと思います。記事の主な内容は、治療ガイドライン(日本高血圧学会)が5年ぶりに改訂され、家庭と病院での測定値が違ったときは家庭血圧を優先すること、高血圧治療を受けている女性も学会が認めた薬であれば授乳の継続が可能になるというものです(来年度から適用の予定)。
 詳しくは記事を読んでいただくとして、ここでは簡単に高血圧の分類をしておきたいと思います。まず高血圧には、本態性高血圧と二次性高血圧があります。前者は、明らかな基礎疾患がないもので、高血圧の大部分(90~95%)を占めるそうです。そのうち遺伝的要因の関与は30~60%程度となっています。一方、後者(二次性)は、明らかな原因疾患があるものとしています。原因として腎疾患(慢性糸球体腎炎、糖尿病性慢性腎炎など)、内分泌疾患(クッシング症候群、褐色細胞腫、甲状腺機能亢進症など)、血管病変(大動脈狭窄症)、薬剤性(ステロイドなど)など様々な疾患があります。(前後しますが)特に本態性高血圧については、記事にもありますが緊張(精神状態)が密接にかかわるため、心理社会的因子がみられる場合は心身症の疾患としても分類されます。(参考:臨床医学各論/東洋療法学校協会編)
 私も大多数を占める本態性です。自分への戒めを込めて代表的な要因をあげておきます。食塩過剰摂取、肥満、アルコール多飲、運動不足、喫煙、ストレスなどです。ちなみに鍼灸の適応疾患 WHO(世界保健機関)の中に高血圧症も含まれています。高血圧症でお悩みの方はお近くの鍼灸院にお問い合わせしてみてはいかがでしょうか。滋養庵