ギックリ腰(その1)

 間延びしてばかりのブログで恐縮です。
 
 今日あたり関東は暖かくなるとの事ですが、午前中の空気は、かなり冷たいですね。
 さて、気候のせいなのか、このところギックリ腰を発症される方が少なくないようです。不意の動作時に、腰部の筋肉や、脊椎を保護している靭帯が損傷し、その多くは炎症を起こします。従って発症直後は、とても痛く身動きができなくなるわけでがすが、なんとか来院された患者さんによく聞かれるのが、「どのタイミングで来院すべきなのか」という質問です。正直なところ個人差がありますので、お答えに困るのですが、「自力で立ち上がり歩くことが可能であれば、すぐにお越しください。補助を要する場合は炎症がひどい可能性が高いので、1~2日様子をみてからお越しください」とお答えしています。応急処置としましては、まず痛みが寛解する体勢で横になり、消炎作用のある湿布薬などを貼って安静にすることをおすすめします。何か動作をするときは、深い呼吸を意識し何事もスローモーションがセオリーです。ほとんどの場合、時間とともに予後は良好なのですが、その後の養生(運動及び鍼灸等メンテ)を怠ると慢性化→骨性腰痛(ヘルニアなど坐骨神経痛)と症状が重くなることも多々ありますのでご注意ください。ポイントは腰が“重だるい”と感じた時に何かしらの対策をしておくことだと思います。症状の変化の目安として、重だるさ→痛み(急性期)→鈍痛(慢性期)→麻痺(運動、感覚ともに障害)の順で進行するということも付け加えておきます。滋養庵