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日本の伝統鍼灸とは?

中国最古の医学書「黄帝内経こうていだいけい」に基づく「気」の概念を重視。
技法的な特色としては、杉山和一(すぎやまわいち、慶長15年(1610年) - 元禄7年5月18日(1694年6月10日))による「外筒(鍼管しんかん)」を用いる管鍼法(かんしんほう)が主流。
また、取穴(しゅけつ=ツボをさぐる)方法も、江戸期において盲人が鍼灸を担うようになったことで大きく進化しており、それまでは一般的に刺入ポイント(ツボ)を「見て刺す」技法だったが、「触って刺す」技法へと変わっている。 これは、日本の鍼灸が、同時代の他の東アジア地域における鍼灸から一歩抜きん出た、技術論的な意義を持つ重要なポイントだとしている。(切経探穴術せっけいたんけつじゅつ
 

《補足》手先の器用な日本人の中でも、盲人の指頭感覚は非常に鋭敏である。 この鋭敏な感覚を用い、体表面を「さわり」、刺入のポイントを類型分類する技法を体系立てた日本の鍼灸は、従来の「ツボ」という効果の決まったポイントが、体表面に元から存在しているとする古来一般的な鍼灸論に対し、

「変化の起こっている部位」こそが「経穴(ツボ)」だとしている。

(参考:wikipedia)