経筋はじめました

中国最古の医学書「黄帝内経」に「経筋篇」というのがあります。

恥ずかしながら、これまで興味を持つこともなく、したがって勉強もしておりませんでした。

しかし師匠である鈴木眞幸先生から、五十肩など腕の挙上障害には「経筋(治療)」も一考だとの指摘がありましたので、ここにきてようやく勉強を始めたというわけなのであります。(恥)

 

経筋の流注(るちゅう:気の走行)は、すべて手足の末端(指)から起こります。また、筋肉の間を走行し、内臓には入らないとなっています。鍼灸師が一般的に用いる、いわゆる経絡(正しくは十二経脈)と異なる点はこのあたりなのでしょうか。十二経脈はそれぞれが臓腑と深く関係し、病の本質は臓腑にあると考えます。一方、経筋では臓腑の不調などは度外視して主に運動器系疾患などに用いるというのが特徴ではないかと思います。もう少し勉強して日々の臨床に経筋治療も加えていきたいと思っております。