黄泉の読み

 恥ずかしながら最近になって古事記というものに興味が出てきた次第でして...。若い頃に読んでおくべきだったと今更のように後悔しています。簡単なものから勉強したいと思います。
 さてその古事記の中に黄泉国(よみのくに)というミステリアスな世界が出てきます。地下にあり死者があつまるところなんだそうですが、ここで気になるのが黄泉という文字です。泉はともかく何ゆえに「黄」なんでしょう?調べてみると意外にもあっさりと答えらしきものが見つかりました。思ったとおり、古代中国思想がルーツです。
 五行学説(木・火・土・金・水)の五色において「黄」は「土」を表象しています。つまり「黄」は「土の中(地下)」という意味で使われているというものです。他の説まで調べていませんが、これ以上の説があるとも思えません。私的には解決です。
ちなみに東洋伝統医学では死後、精神を主る気(陽)である魂(こん)は天へ、からだを主る気(陰)の魄(はく)は地下へ帰する説いています。これもまた何か繋がるような気がしますが、本日はここまででやめておきます。