エコノミークラス症候群

 熊本地震は、発生後もう3週間になろうとしているのに依然として余震が収まらないようです。その影響で車中泊する避難者からエコノミークラス症候群という、場合によっては死に至る恐ろしい病気を発症するケースが出てきているようです。いまだに安全が確保できない中、憫然たる思いを抱かずにはいられません。
 エコノミークラス症候群は、下肢静脈(心臓に戻る血液)の鬱滞による血栓(血の塊)が剥がれて、肺(肺動脈)を狭窄及び閉塞させる病気です。予防の第一は下肢の運動で、自身でできる予防法としてはこれに勝る方法はありません。なぜなら下肢静脈が心臓へ戻る(還る)ためには筋肉ポンプといわれる、特にふくらはぎの筋肉の伸縮運動が必要だからです。これにより下肢静脈の血液は心臓(右心房→右心室)に戻り、肺へ送られ(浄化)再度動脈血となって心臓(左心房→左心室)のポンプ機能(拍動)により全身に送られる仕組みになっています。
 養生のために歩くことをおすすめしますが、危険などで外へ出られない場合は、JALのホームページにインフライト体操というのがありましたので、こちらをお試しください。

 https://www.youtube.com/watch?v=8lP2XsFEBuo←ココをクリック
 一刻も早く余震が収まり、安全が確保できるよう心よりお祈りしております。