コーピングについて

 先日、NHKの番組(NHKスペシャル「キラーストレス」)でストレス性疾患から身を守る対策方法「コーピング」というのを紹介してました。

 コーピングというのは「ストレス対処行動」という意味だそうで、宇宙飛行士も行っている有効な方法なんだそうです。と「宇宙飛行士もやっている」などと書きますと、なにやら面倒な方法なのではないかと思われるかもしれませんが、やり方はいたってシンプルです。

 まず、自分はどんな気晴らしをすれば気分が上がるかを書き出しすことから始めます。例えば「好きな曲を聴く」「散歩する」「ギターを弾く」「映画を観る」「猫と遊ぶ」など、実際に行動としてできるものから、「(自分が)イチロー選手だったら」「ロックスターだったら」 のような妄想的な発想でも良いそうです。とにかく些細なことでも良いので、たくさん気晴らしネタをリストアップします。ちなみに番組では100項目くらいあげてくださいといっていました。そして実際に恐怖や不安などの精神的なストレスを感じたときに、このリストからコーピング(対処行動)するわけです。しかし時には、選んだ対処策では気がまぎれないこともあります。そんな時の為になるべく多くの引き出し(リスト)を用意しておく必要があるわけです。自身が受けたであろうストレスの観察・対策を意識的・徹底的に繰り返すことで、ストレスに対する脳の感受性が弱まり、ストレス反応(ストレスホルモン分泌等)を抑制することができるようになるそうです。

 尚、ここでは大雑把な概要しか書いておりません。ご興味のある方は専門書などをお読みいただくようお願いいたします。