而今が鍵

 ボールが真っすぐ投げられないイップス(Yips 精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害)からの克服は、あともう少しのところまできて一進一退を続けています。ただここにきて分かったことは、フォームが崩れないよう意識して投げると暴投になってしまうこと。逆に、捕球と同時に髪入れずに投げるときには上手くいく確率が高いので、意識するか否かで結果が違うわけです。

 考えてみると調子が崩れていないときには、投げたり打ったりするその瞬間にフォームを意識することなどありません。今起こっているその瞬間に集中しているからです。それが不調に陥ると、過去と未来の無駄要素が頭をめぐり集中力が欠けてしまうのです。ここらへんに克服の鍵があるように思います。論語の「而今」でしたか、「今しかない」その瞬間に集中せよということでしょう。