危険な頭痛

頭痛には、一次性、二次性、有痛性末梢神経障害他の、三つの大分類があります。

この中で最も注意しなければいけないのが二次性頭痛です。二次性とは、頭痛の原因となる疾患があるもので、クモ膜下出血、脳出血、髄膜炎、脳炎なども、この分類に入ります。(一次性は、緊張型や片頭痛など原因となる疾患がなく、頭痛そのものが疾患となるもの)

 

もしも自身や家族が不意の頭痛を発症した時には、次の1~9に該当するか否かを確かめ、該当する場合は、速やかに救急外来へ向かい、その内容を伝えましょう。

1.突発の頭痛

2.今まで経験したことのない頭痛

3.いつもと様子の異なる頭痛

4.頻度と痛さの程度が増していく頭痛

5.五十歳以降に初発の頭痛

6.神経脱落症状

7.がんや免疫不全の病態を有する人の頭痛

8.精神症状を有する人の頭痛

9.発熱・項部硬直・髄膜刺激症状

(臨床推論/丹澤章八編著より引用)