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Don’t think feeeel!

 映画「燃えよドラゴン」のとても有名なシーン、「考えるな。感じろ!」です。

 私がこの映画を観たのは、小学5~6年生の頃だったと思います。なので当時はこのセリフの深い意味もよく分かりませんでした。

 鍼灸師という仕事に就いた今、改めてこのシーンをみて思うのは、「感じろ」というのは、あらゆる事象に対して、とても重要なのではないかということです。東洋医学の代表的な診察方法に「四診(ししん)」というのがあります。望診(視る)、聞診(聞く、嗅ぐ)、問診、切診(脈診など触診)の四つの診察をいいます。この四診もまた、Don't think(先入観を持つことなく)Feel(感じろ)でないといけないわけで、施鍼・施灸時も患者の体の変化を感じ取らなくては治療になりません。40年越しにブルース・リー師匠から鍼灸の極意を教わった気がします。